有酸素トレーニング‐スピードを伴った方向転換とポジショニング
有酸素トレーニング‐スピードを伴った方向転換とポジショニング |
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目的
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マテリアル
- 色の異なるマーカー18個(赤色6個、青色6個、白色6個)
- コーン4個
- ボール数個
準備
- プレーエリア:40m × 25m
- プレイヤー:12名(2グループに分ける)
- 所要時間:25分
- セット数:4セット(「1」のマーカーから「A」のコーンまでのコースを4度繰り返す)
- マテリアルの配置:マーカーを”階段状”に並べて、図に示されるようにコートの外周と同じような長方形を作る
概要 | 第二の目的 |
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有酸素運動レベルを上げて、パスのアクション前後のスピードを伴ったコーディネーションを磨くトレーニング |
走る, コーディネーション能力, ショートパス |
オーガナイズ
長方形の頂点に4つのコーンを置いてプレーエリアを形成する。
一種の”階段”を作るように、マーカーを用いて3色(赤色、白色、青色)の異なるラインを作る(1つのラインに6枚使用)。
どの列も間は10メートル。それぞれの列(1~6番)の間の距離も、端から同じようにそろえる。
プレイヤーを2グループ(白色、赤色)に分けて、青色と赤色のマーカーのライン上に(それぞれ)並べる。全員が自分の近くのマーカーにポジションを取る。
赤色のマーカー(赤色のビブスをつけて)近くにいるプレイヤーは、1人1つずつボールを持つ。
概要
トレーニングは一番右のマーカー(1列目)にいるプレイヤーの動きから説明する。サーキット自体は、同じことを、同じタイミングで、どのプレイヤーも順番に繰り返す。
- 白色のプレイヤーは、目の前にある白色のマーカーの右側に向かってダッシュする。その動きはボールを持っているプレイヤーに対してプレスをかける時と同じ動きをする。
- 正面にいる赤色のプレイヤーは走っているそのプレイヤーにパスを出す。
- 白色のプレイヤーはワンタッチでボールを戻し、反転をして、スタート位置(青色のマーカー)へ戻る。
- その後、白色のプレイヤーは、先ほどと同じように正面の白色のマーカーの左側へ向かってダッシュする。
- 赤色のプレイヤーはもう一度走ってきたプレイヤーにパスを出し、再びワンタッチでパスを返してもらう。
- 2回目のパスが終わったら、プレーヤーは青色のマーカーのラインに戻るのだが、その次の列のマーカー(2列目)に移動する。それを1番左のマーカー(6列目)まで行う。
- 6列目から一番最後のパスを返したら、1番左の角(コーンB)に向かってダッシュをし、その後は自らの90パーセントくらいの走力で長方形の周囲を走り、トレーニングの再開位置であるコーンAまで戻ってくる。
各プレイヤーはそれぞれの列から同時にスタートすることで、トレーニングに継続性をもたらし、休息の時間を減らす。各プレイヤーが一番最初のスタート地点(列)に戻ってきたところで1セット終了。
1セット終わったら赤色と白色の役割を交代させる。
バリエーション
- マーカーの距離を15メートルまで広げる
- インテンシティーを上げるために休憩の時間を減らす
- パスの為に使う足を「まずは片方の足、次は他方の足」というようにする
- リターンパスの局面で使うテクニックの追加(例えば、トラップして足を変えてパスや、アウトサイドパス等々)
コーチのポイント
- スピードと走りながらの方向転換に効果的なトレーニングです。
- ダッシュとボールを受けるためにより良いパスコースに動くというコンセプト(考え方)を追加します。
- プレイヤーには常に全力を求め、持久力アップにフォーカスします。
- インテンシティーを上げることで、エアロビクス(有酸素運動)能力と持久力を高めます。
- パスにおける技術に気を付けましょう。
- 身体の正しい姿勢を伴った脚の素早い動き。