コンパクトな守備からの切り替え - レスター・シティFCのトレーニング(ラニエリ監督)
コンパクトな守備からの切り替え - レスター・シティFCのトレーニング(ラニエリ監督) |
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目的
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マテリアル
- マーカー:ピッチとゾーンを分けるために必要な枚数
- ボール:トレーニングを有効に行うために必要な個数(多め)
- ビブス:8枚
準備
- プレーエリア: 60 × 40 m
- プレイヤー: 16 + GK 2人
- 所要時間:26 分
- セット数:9 分 × 2セット(セット間、4分休憩)
概要 | 第二の目的 |
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イタリア人監督ラニエリが持つ試合における戦術的なアイディアと典型的なプレースタイルを探求する為の条件付きトレーニング |
アドリブ, 1つのゾーンに集まる, 最初のボール奪取, 縦方向への攻撃, 数的同数, ボールロスト - ボールアタック |
オーガナイズ
長さ60m、幅40mのピッチを作成。ピッチを図のように4つのゾーンに分ける。どのゾーンも幅は同じにする。プレイヤーは2チーム(8人ずつ)に分かれる。2人のゴールキーパーはゴールにはいる。
概要
- ピッチ内では、9対9でゲームを行う。目的は、相手のゴールに得点を決めること。
- このトレーニングのルールには、プレイヤーが集中して守備をコンパクトに保ち、ボールを奪った後、直ちに攻撃に切り替えることを習慣付けるために必要な条件が含まれている。
ルール
- ディフェンス時には、ボールを持っていないチームのプレイヤー6人は、ボールのラインより後ろにポジションを取らなければいけない。また、この6人は、隣り合った2つのゾーンにしか入ることができない。
- ボールを持っていないチームの2人のプレイヤーは、素早い切り替えに備えて異なる2つのゾーンにいることができる。
- ボールを持っているチームの2人のプレイヤーは、相手FWのカバーリングのため、後ろのゾーンに残ることができる。
- ボールを奪った後、プレイヤーは5秒以内に素早く縦パスを狙わなければならない。
- ボールを奪ったら、チームの全員が前に上がり、スペースを探して入っていく。
- ボールを失ったチームは、カウンターに備えるために2人の攻撃プレイヤーを残し、その他6人のプレイヤーは素早くボールのラインより後ろに戻り、ポジションを取る。
- 攻撃に切り替わってから、攻撃チームは10秒間でゴールを目指す。もし、出来なければ、GKからもう一度プレーを再開する。
コーチのポイント
- オフェンス面では、顔を出し、仲間を助けること。ディフェンス面では、ボールに対してプレッシャーに行くなど、常にアクティブであること(準備できていること)をプレイヤーに求める。
- ボールを奪われた後、ボールを持っている人間に対して、素早くプレッシャーに行き、すぐさまボールを奪い返すようにプレイヤーに求める。
- ピッチの大きさは、コンパクトな守備と切り替えにフォーカスし、背後に空いているスペースについてはあまり考えすぎてはいけない。必要ならば、そのスペースをゴールキーパーがカバーすること。
- もし、ゴールキーパーがセーブした場合、素早くボールをプレーしなければいけない。一番遠いゾーンに行くことを目的として、素早い切り替えをさらにスピードアップさせられる方法を見つけること。
- 指導するグループの年代やレベルに応じて、縦パスやゴールまでにかけられる時間を調節する。